
「離れて暮らす親が、最近リハビリを受け始めたけれど、きちんと続けられているか分からない」
「担当の方がどんな人かも分からず、少し心配」
そんなお気持ちを抱えていらっしゃるご家族は、決して少なくありません。
特に訪問リハビリは、ご本人のご自宅で行うもの。見えづらさや距離による不安を感じるのは、自然なことです。
今日は、そんな遠方にお住まいのご家族の“心配”に寄り添うために、私たちが心がけていることをご紹介します。
■ 定期的なご報告で「今」の様子をお伝えします
「今日はこんな運動をしました」「立ち上がるときの姿勢が安定してきましたよ」
リハビリの進行状況や、日常生活の中での小さな変化を、定期的にご報告するようにしています。
ご希望があれば、電話・メール・LINEなどご都合の良い方法でご連絡いたします。
写真付きの記録や、簡単な動画での様子共有を行うことも可能です。
■ ご本人の気持ちも大切にしています
訪問リハビリでは、「どんなふうに体が変わってきたか」だけでなく、
「今日は元気があるか」「話す表情に張りがあるか」といった心の状態も大切にしています。
ご本人が無理なく、前向きに取り組めるようサポートしながら、
その心の変化もできる限りご家族にお伝えするよう努めています。
■「もしものとき」も、すぐに対応できる体制を
万が一、体調に変化があったり、リハビリが難しい状態になったときは、
ご家族への速やかな連絡と、主治医やケアマネジャーとの連携を欠かしません。
また、生活環境の変化やご家族からのご要望にも、柔軟に対応できるよう体制を整えています。
遠方にいても、「一緒に支えている」という安心感を感じていただけるよう努めています。
■ 離れていても「見守る」ことはできます
「一緒に住んであげられない」ことに、後ろめたさや申し訳なさを感じていらっしゃる方も多いですが、
見守る方法は、距離に関係なくたくさんあります。
私たちは、訪問リハビリを通じて、ご本人だけでなく、ご家族にも寄り添い、
「離れていても安心できる関係づくり」を目指しています。
最後に
リハビリの時間は、ご本人にとっては「体を動かす」だけでなく、「誰かと話し、関わる」貴重なひとときです。
それを、遠方のご家族とも一緒に見守れるかたちにすることが、私たちの役割のひとつだと考えています。
大切なご家族が、安心してリハビリに取り組めるように。
そして、離れているご家族が、安心して日々を送れるように。
そのどちらにも寄り添える存在でありたいと願っています。